カール・ロジャーズ
IEE-Q「相談役」 心理学者・米・20c米国の心理学者(1902〜1987年)。「クライエント中心療法」を創始し権威的な精神分析に代わる「無条件の肯定的配慮」による人間中心のアプローチを確立した。人間の成長可能性と自己実現への信頼を心理療法の原理に置いたことで現代カウンセリングの父とされる。
主導機能+Ne-p(創造と革新)
人間の可能性への拡散的信頼が+Ne-p的行動の核心。来談者中心療法・体験的学習・平和構築と概念を次々に接続し心理学の枠を広げた。非指示的療法という新概念は「まだ誰も名前をつけていないものを見つける」という直感的発見の連鎖から生まれた。晩年には個人療法から国際紛争調停へという異領域横断が象徴的。
創造機能-Fi-c(本心と和解)
あなたはどう感じますかが療法の核。相手の感情のフタを開け本音を引き出すことが人生の使命という一貫した姿勢が-Fi-c的創造機能の体現。クライアントの内なる評価者を信頼するという無条件の肯定的関心は、感情の和解を促進するための精密な技術として一生をかけて磨かれた。
脆弱機能1+Ti-p弱(組織と法律)
学術組織・制度・大学行政への適応が苦手で生涯を通じて組織の外に立ち続けた。シカゴ大学・ウィスコンシン大学での制度的対立が記録されており、組織の論理的体系への関与より対話のプロセスを優先した。+Ti-p弱(組織と法律)は論理的な制度設計への不得手として繰り返し表れた。
脆弱機能2-Se-c弱(規律と秩序)
規律ある組織運営より関係と対話のプロセスを徹底的に優先した。研究のプロトコル遵守より現場の感情的なやり取りを優先するスタイルが実験心理学との衝突を生んだ。-Se-c弱(規律と秩序)は計画的な管理・秩序維持より流動的な対話への依存として一貫して現れた。
クアドラ・気質・クラブ
クアドラ: -βクアドラ(市民社会)——権威・制度・階層的な治療関係への根本的な懐疑が全業績を貫く。専門家が患者を治すという権威的モデルを拒絶し人間の自己治癒力を信頼する非指示的スタイルは-βクアドラ(市民社会)の民主主義的個人尊重の体現。国際紛争調停への晩年の関与も同じ根源から。
気質: 臨床・学術・思想・国際調停と状況に応じて柔軟に役割を変えた柔軟操縦気質の典型。固定した専門家アイデンティティより現在の対話相手と文脈に合わせてスタイルを変える適応性が生涯続いた。引退後も新しい対話の場を次々に見つけ活動し続けた前向きな柔軟性。
クラブ: 人間の成長と癒しが生涯の核という人道芸術クラブの典型発現。心理療法を科学的管理より芸術的対話として位置づけた姿勢が人道芸術クラブの本質を示す。グループエンカウンター・平和ワークショップという対話の芸術的実践が創作的活動として位置づけられる。
世界観・変化への態度
世界は複雑だが本質的に善であるという世界観(肯定主義)。人間の可能性と社会変革への根本的な信頼が行動の前提。 「人間は自己実現の力を持つ」という人間性への根本的な楽観主義。権威的な治療関係への懐疑が複雑で優しい世界観の体現。
変化への態度: 変革の可能性を体現し、人々の希望の象徴として機能する。変革の方向性を示すが実行は時代・後継者に委ねる傾向。 非指示的療法という変革を現実的計画として実行した。人間中心主義という失敗しない漸進的心理学変革の設計者。
