実装グループとは
実装グループ(露:внедренческие группы)は、新しいもの ── 技術や理念 ── を社会へどのように実装し、根づかせていくかによって 32 タイプを 4 つに分ける小集団分類です。プロジェクトグループが「どんな課題に向かうか」を表すのに対し、実装グループは「生み出したものをどう世に送り出すか」を表します。
分類を決めるのは 実装の対象(論理/倫理)と実装の仕方(プロセス/結果)の 2 軸です。論理は技術・システムを、倫理は理念・慣習を対象とします。結果は局所的に一点へ突破して導入し、プロセスは広く体系的に普及させます。
原典についてグレンコ『老化と更新の波』1996開く
実装グループは、В. グレンコの論文『老化と更新の波』(1996) で記述されました。原典は 論理/倫理 × プロセス/結果で 4 群を定義し、「実装し・導入し・押し通すのが男性的役割、条件を育て・社会に同化させ・安定させるのが女性的役割」として、各群に男性性/女性性と戦略/戦術の性格を与えています。Model K では、プロセス/結果が 外向 × 質問(= Q/D 軸)で決まるため、古典の同一タイプでも Q 型・D 型で所属群が分かれ、各群は 32 タイプのうち 8 タイプで構成されます。本協会では、原典の性別比喩を、実装の対象と仕方にもとづく中立的な名称(技術導入・技術発明・理念導入・社会定着)に置き換えて示します。
4 つの実装グループ
| 群 | 英名 | 定義軸 | 原典での位置 | 人数 |
|---|---|---|---|---|
| 技術発明 | Technology Invention | 論理 × プロセス | 原典:女性→男性・戦術 | 8 |
| 社会定着 | Social Establishment | 倫理 × プロセス | 原典:最も女性的・戦略 | 8 |
| 技術導入 | Technology Introduction | 論理 × 結果 | 原典:最も男性的・戦略 | 8 |
| 理念導入 | Ideal Introduction | 倫理 × 結果 | 原典:男性→女性・戦術 | 8 |
定義する 2 軸
| 軸 | 意味 |
|---|---|
| 論理 / 倫理 | 実装の対象が、技術・システム・効率か(論理)、理念・価値観・社会の慣習か(倫理) |
| プロセス / 結果 | 広く体系的に普及・展開するか(プロセス)、局所的に一点へ突破して導入するか(結果) |
Model K のサブ分類 ── 外向/内向
各実装グループは、エネルギーの向き(外向/内向)によってさらに 2 つに分かれます。外向のタイプは外へ働きかけて場を動かし、内向のタイプは内側で支え・整え・深めます。この分割は 4 群すべてに共通し、実装グループ全体を 8 つのサブ群に細分します。各群ページで、その群の外向極・内向極の役割を解説しています。
※ サブ分類は群レベルでの傾向を示すものです。古典理論ではこの分割は各群を 2 タイプずつのペアに分けますが、Model K では Q/D 変種を含めて各極 4 タイプずつになります。
内部構造 ── 平均快適度 42.9
各実装グループの 8 タイプは、価値観を共有するクアドラのような結束した群ではありません。羅針・帰属・親族などの関係に加え、疑似同一・共依存といった緊張関係も含み、平均 COMFORT は 42.9 と中程度です。立場の異なる者たちが「同じ実装の役割」へ向かうことで結ばれる、実務的な集まりです。
